事前準備・勉強方法編

  • 浜松市の教育の特徴を事前に調べておくことで、勤務してからも大切な根幹を意識できるようになったと思います。
  • とにかく過去問に取り組みました。過去10年分くらいの過去問を繰り返し行い、毎回出されるような問題は確実にできるようにしていました。
  • 私は苦手なことを家で取り組むと1日中どんよりした気分になってしまったので、場所を変えて勉強をしていました。カフェや図書館など、自分の集中できる環境を探すとよいと思います。
  • 面接練習や筆記試験の勉強は塾に通いました。同じ立場の人がたくさんいて、いい刺激をもらいながら勉強することができたと思います。
  • 県外からの受験だったのですが、自分の足で浜松市に行き、
    • ①浜松のよさ(自然、ものづくり等)を自分の目で確かめた
    • ②HPで浜松市の教育やその強みについて調べてまとめた
    ことで、浜松市で教員となった時に、どういった手法で子供を育てたいかが具体的になりました。また、面接の際に、それらのことを踏まえながら浜松の教育の魅力や、自分が目指す教員像等を面接官の方々に伝えることができました。

面接対策編

  • 2次試験の「授業に関する面接」対策として、授業のめあてからまとめまでの流れを、全単元の全時間ノートにまとめ、イメージを持っておきました。それだけやったという自信にもなりましたし、当日の面接も落ち着いて臨むことができたのでよかったと感じています。
  • 2次試験の「授業に関する面接」のための準備をしたことは、教員になってからも活きています。毎日大学の黒板を使って、単元計画を立て、授業の構想を板書することで、教材研究の仕方、板書の仕方、様々な基礎が培われたように思います。授業面接は緊張するし、怖く感じるものでもあると思いますが、逃げずに取り組むことで採用試験の結果としても、教壇に立つ準備としても自分のためになると思います。
  • 面接が苦手だったこともあり、人一倍面接練習を行いました。おすすめの面接練習は、鏡の前に椅子を置きひたすら練習をする方法です。理由は、客観的に自分自身を観察できるので変な癖や表情、印象を知り対策できるからです。

役に立った経験編

  • アルバイトや大学のサークル活動を通して、色々な人とコミュニケーションを取ることの大切さや難しさを学ぶことが出来たと思っている。大学は勉強だけのところではないと感じた。
  • ボランティア活動が役立ちました。私は、大学3・4年生のころに週1,2回小学校へボランティアに行っていました。支援が必要な子供たちと一緒に勉強したり、学習の手伝いや、宿題の丸付けなどをしたりしました。ボランティアを通して、子供と触れ合ったり、教師の仕事を間近で見たりすることができ、良い経験になりました。
  • 大学の部活の活動は強みになります。特に、仲間と協力して何かを成し遂げた経験や、人前で発表した経験などがあれば、面接に活かすことができると思います。

心構え編

  • 1年目でも担任を任されて、任されているという責任でどこまで人を頼っていいのか分からなかった時期がありました。分からない、困っている、助けてほしいと伝えるのは、悪いことではなく、むしろそこから成長するために必要なことだと知っておくことは、大切だったのかなと思います。
  • 心構えとしてですが、実際に学校に入ってみないとわからないことも多いと思います。そのため、とりあえずやってみることと、些細なことでも何でも聞いてみること、の2つを意識して行動することが大事だと思います。自分からやってみることが一番の経験になると思うので、教員になったからといって間違えることを恐れず、いろいろなことにチャレンジしてほしいと思います。
  • ついつい、子供たちのためと熱心になるあまり、気付かないうちに険しい表情になっている時がありますが、心に余裕をもって子供たちに接するためにも、仕事だけでなく、趣味も大いに楽しむことが役に立ったと思います。先生に余裕がある時の方が、子供たちも落ち着いて生活し、集中して学習に取り組んでいると感じました。
  • 何事にも一生懸命に取り組むことです。経験年数があればだんだんと先を見通して仕事やクラス経営ができますが、初めの頃はそうはいきません。なので、周りの先輩方の仕事ぶりを見たり、先輩方のアドバイスを真摯に受け止めたりして、とにかく目の前の業務や、生徒指導に全力で取り組むことが大切です。全力で取り組めば生徒もついてきてくれるし、一生懸命全力で取り組んでいれば先輩方からの信頼も得られるからです。

設備、制度編

  • 採用されてからは、初任者指導の先生にたくさん助けていただきました。校内で行われる基本研修で疑問点を相談できるのでとても心強かったです。
  • 採用前に教育実習や学校インターンなどの学校で行われる活動に関わったこと。生徒との関わりをもったり多くの先生方に授業や生徒との関わりについて教わったりできたことはもちろんのこと、掲示や環境整備なども大変参考になりました。
  • 学校で使っているタブレットがクロームブックと知ることができたら、採用前にタブレットの活用法を勉強できたのかなと思いました。大学や実習先で使っていた教材は、iPadがメインで、「オクリンク」や「ムーブノート」というものを知らなかったので、ICTを使用している場面を知ることができればいいなと思いました。

養護教諭編

  • 大学在学中は、学校行事や保健室対応、健康診断、保健指導などのボランティアに参加していました。参加することで、学校現場での経験が増やせてよかったです。
    また、勉強だけではなく、アルバイトをしたり、旅行に行ったり、好きなことに打ち込んだり、学校や教員以外の別のことにも興味を持って取り組むことも大切だと思います。雑学としていろいろなことを知っている方が、現場に出て子供との会話の時やクラスや全校の前で話をする時に、話題として使えると思います。
  • 感染症の知識、スポーツ振興センターの医療費等の専門知識を知っておくこと。これらは採用試験の筆記対策としても必要だと感じた。養護教諭は一人職のため、採用されたばかりでも他の先生方に「これってどうすればいいの?」と聞かれることが多くある。分からないことは都度調べればいいが、少しでも知っておくことで焦りが減ると感じた。

現役の「はままつの先生」の中でも、
浜松市以外の出身者や、
浜松市以外で生活したことがある人に聞きました!

良かった点

  • 『音楽の街』と言われていて、数多くの音楽のイベントが開催されている。
  • お祭りに活気がある。
  • 特産物が多い。
  • 1年を通じて、住みやすい気候。
  • 都会過ぎず、田舎過ぎず住みやすい。
  • 市内で地域によって、特色が全く違う。
  • 自然が豊か。
  • 雪が降らないので、通勤に困らない。
  • 比較的道が広く、運転しやすい。
  • 東海道新幹線が通っていて、東京にも大阪にも行くことができる。
  • 穏やかな人が多い。(子供たちが素直で優しい子が多い。)

戸惑った点

  • 浜松まつりの気合の入り方が凄い。
  • 風が強い。
  • 車が必須。
  • 道が混む。通勤時は渋滞がある。
  • 公共交通機関が便利な地域が限られている。
  • 方言が特徴的。
  • ※浜松市の方言…
    語尾に「~だら」「~ら」とつける特徴があります。その他にも地域ごとに独特の言い回しがあります。

こんな声がありました

  • 都会過ぎず、田舎過ぎず住みやすいと思います。おいしいお店もたくさんあるなと思います。道が混むことが難点です。
  • 大学時代は京都に住んでいました。そのため、浜松では交通の不便さをかなり感じました。通勤もほぼ車が必須ですが、大学時代殆ど運転をしていなかったので、慣れるまで時間がかかりました。
  • 浜松は市内に、文化的な建物がある地域、自然の豊かな地域、そして工業が栄えている地域など様々な地域があるところが良いと思います。子供たちにも、社会の学習や校外学習を通して、自分たちの住む市の良さについて伝えることができます。
  • 車があればどこへでも行けるのが魅力。海、山、川、様々な自然を市内で感じられるのが浜松の最大の魅力だと思う。
  • 雪が降らないので、通勤に困らない。比較的道が広く、運転しやすい。
  • 都会にも、自然いっぱいなところにも行けるところがよいと思いました。子供たちが遊ぶ場所も市内に多くあると思います。

現役の「はままつの先生」の中でも、
浜松市以外で業務や実習の
経験がある人に聞きました!(内容によって、浜松市の全ての小・中学校には
当てはまらないものもあります。)

  • 小学校に「30分間回泳※1」という行事がある。
  • 給食のご飯がアルミパックで出てくる。
  • 給食のご飯のことを「ベイハン」(米飯)と呼ぶ。
  • 外国籍の子供たちが多い
  • 小学生が登下校でヘルメットを着用している。
  • 生徒への宿題として漢字の「書き取り※2」が出される。
  • 避難訓練が多い。
  • 「はままつマナー」や「防災ノート」など浜松市独自の教材がある。
  • 中学校では生徒が始業式・終業式等の儀式や登校時以外はずっとジャージ又は体操着で過ごしている。
  • 「黙想※3」の文化があること
  • 校内の合唱コンクールを浜松市内にあるホールを借りて行う。
  • ※1「30分間回泳」…
    小学校高学年の時に行う行事で、プールで床に足を付いたり何かにつかまったりせずに、30分間泳ぎ続けたり、浮き続けたりすることを目指す。子供たちが水と触れ合う機会を増やすとともに、万が一の水難事故から身を守るために練習することが目的。
  • ※2「書き取り」……
    漢字の習得のために1ページに100マス程度が書かれたノートに1マス1字で漢字を書いて練習する。(漢字の選択は漢字ドリルの何ページなどの指示がある。)
    「書き取り○ページ」などの形で宿題に出されることが浜松市では多い。
  • ※3「黙想」…………
    クラス等の集団の全員が席について姿勢を正し、目を閉じることで、気持ちを落ち着け、次の活動へスムーズに移ることができるようにする。朝の会が始まる前や、授業が始まる前など、切り替えが必要な場面で実施している学校がある。

こんな声がありました

  • 私の勤める学校には多くないですが、他校の様子を聞くと外国籍の子供たちが多いと感じます。その分コミュニケーションで困ることもあるかもしれませんが、多様性を学ぶこともできるのだろうなと感じます。人間味のある教員を掲げているのもあってか、とても温かく、色々な経験をされてきた先生方が多く集まっていると感じます。
  • 給食のご飯が銀のアルミパックに入っており、汁物以外がワンプレートになっていることに戸惑った。(自分の出身地ではお盆にそれぞれお皿をのせて配膳する形だったため。)一皿にまとまっているため食器が割れる心配がないのはいいなと感じた。
  • 部活動が盛んなこと。夏の大会だけではなく新人戦でも壮行会を行っていること。
  • 浜松は、運動会や学習発表会、6年生を送る会などの学校行事が充実しているところや、委員会活動のイベントが子供たち主体で行われているところが良いと感じています。しかし、異動したばかりのころはなかなか行事や委員会活動を見通して活動計画を立てることができなかったです。分からないことはどんどん周りの先輩方に質問して、自分の力を伸ばしてください。
  • 『はままつマナー』や『防災ノート』など浜松市が独自で作成している教材を利用して、はままつの子供たちを市全体で見守っていくように感じました。また、浜松まつりや町の秋祭り、中山間地域やそれぞれの町での取り組みが、地域に根差した子供たちの育成に大きく関わっているように感じました。
  • 一番驚いたのは、黙想の文化があることです。以前勤務していた他自治体ではまったくなかったので、戸惑ったことはあります。
  • 教員という仕事は、世間では大変でブラックな仕事だと言われ、そのことだけが独り歩きしてしまって、魅力やよさがなかなか伝わらないなと思うことがあります。確かに忙しい、辛いと感じたことは何度もありますが、「辞めたい」と思ったことは一度もありませんし、魅力的な仕事で子供たちからも力をもらえる仕事だと考えています。そのため、もっと教職のよさや魅力が伝わる機会が増えてほしいですし、実際に働く現場を見ていただきたいと感じます。
  • 自分の教科が好き、子供と関わることが好きという気持ちをもつことができると、日々が楽しく感じられると思います。教員がいきいきとしている姿を見せることが、子どもの楽しさにつながると感じています。子供たちと一緒に、学校生活を精一杯楽しんでほしいと思います。
  • 「車の免許は早めにとっておく!」と良いと思います。
    仕事を始めてから、初心者マークの初任者は出張の際に車を使えないと知り驚愕しました。出張時には公共交通機関を使用して行っていたため、かなりの時間を要していました。
    もっと早くから知っていたかったです。
  • 学年の先生方、同じ学校の先生方、同期の仲間、誰でもいいので分からないことはすぐに相談すること、クラスで起こった出来事はこまめに報告することがとても大切だと日々感じています。とてもやりがいのある仕事です。一緒に頑張りましょう。
  • 採用前の3月に希望制の事前研修があったことがかなり心強かったです。
    浜松市で教職につくということは、浜松市の未来創造の担い手となる子供と関わる仕事にもなっていくと思います。自分は採用試験に受かってから、4月までずっと緊張していました。常に教科書や参考書を読んだり、学校を検索してみたり...。
    しかし、いざ学校生活が始まってみると、大切なのは浜松市をもっと知ること、浜松市について考えることだと思いました。そこを知ることで、現場に入った時の生徒の実態が把握しやすいと感じました。(車社会、遊べる場所が集中している、どんなスポーツが盛んなのか...)
    また、生徒に向けて話せる話題を用意しておくのも大事だと思います。ただ好きなことを話すだけでなく、その話を聞いた子供にどう成長してほしいのか、どう感じてほしいのか、そんなことを考えながらトークスキルを磨くのも必要だと思います。どんな先生になりたいのか、生徒とどう関わっていきたいのかをぜひ考えてみてほしいです。
  • 失敗経験も含め、様々な経験をされた方が教員として関わることで、救われる子供たちも多いのではないでしょうか。すべての経験が生かされる職業だと思います。
  • 教員は、人の成長を間近で見ることのできる、そしてその成長に携わることのできる、さらに自分自身も成長できる、最高の職業だと思います。自分はまだまだだと思わされることもありますが、子供に救われることもたくさんあります。自分のこれまでの人生や経験、そこから今までに抱いた思いなど、全てが、教材になるような気がしています。素敵な先生方が浜松にはたくさんいて、子供のみならず自分自身にとっても新たな「師」との出会いがたくさんあります。

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